あらゆる子どもに、
きっかけになる、
感動体験をつくる。
8歳の夏。父と映画館で見た「2001年宇宙の旅」。公開当時のポスターは今でも自宅に飾ってあります。その時の感動は今でも鮮やかに覚えています。そんな体験は皆さんにもあるのではないでしょうか。私は両親に多くの感動体験を与えてもらいました。最先端のエンタテインメントと、最新の家電が常に周りにある環境で育ちました。たとえば、大きなブラウン管テレビが当たり前だったあの時代に、5インチの白黒テレビを見た時の衝撃。テレビはこんなにも小さく美しくできるんだ、という感動は忘れられません。色々な歴史上の名所にも連れて行ってもらいました。ライト兄弟が飛行機を飛ばしたキティホークや、南北戦争の戦場として有名なゲティスバーグなど。歴史が変わった現場を訪れた感動も深く心に刻まれました。のちに歴史を学んだ時に、理解が圧倒的に深くなったことを覚えています。
そのひとつひとつの感動体験の積み重ねが、自分の人生をユニークなものにしてくれました。それがソニーの社長になるというキャリアを築く礎のひとつになったことは確かです。2018年にソニーの社長を退任して以来、社会の中の一個人としてどのような貢献ができるかを考え続けているうちに、「私が両親から与えてもらったような感動体験を、ひとりでも多くの子どもに提供することはできないだろうか」と思い至るようになりました。その思いを実現するために、一般社団法人 プロジェクト希望(Project KIBO)を設立しました。
子どもにとっての感動体験にはすごいパワーがあります。「これがしたい」「こうなりたい」という希望を持つきっかけになります。その希望が、なりたい未来を投影する光になるように。そんな気持ちを込めて、Project KIBOという名前をつけました。感動体験は効果測定や数値化が難しいので、政府や一般的なNPOでは扱いにくい。だからこそ私たちがやる意味があると考えています。これからのProject KIBOの活動をどうぞ楽しみにお待ちください。
WHAT WE DO
一般社団法人プロジェクト希望(Project KIBO)は、
ソニーグループ シニアアドバイザーの平井一夫が、
数人の仲間と始めるプロジェクトです。
まずは2つのアプローチでスタートします。
ひとつは、子どもの支援活動を行っている団体へのファンディング。
もうひとつは、平井一夫自身が、次世代を担う子どもたちと語り合う場をつくります。
将来的には、感動体験を子どもたちに提供するプロジェクトも企画していきます。
MISSION
私たちの使命
あらゆる子どもに、
きっかけになる、
感動体験をつくる。
VISION
私たちが実現したい社会
どんな環境にある子どもにも
感動体験が行き渡り、
子どもの可能性や能力が
最大限に育まれる社会。
VALUES
私たちが大切にする4つの考えと行動
01
感動と希望
02
足を使い耳を傾ける
03
高潔さと誠実さ
04
継続的な支援
より良い社会を、
今の子どもの、
さらにその先まで残す。
現場に行き、
現場の声を聞き、
ユニークに解決していく。
子どもに誇れる、
嘘のない組織運営をする。
子どもの希望になり、
原動力になる、
感動体験をつくる。